待望のちはやふる46巻が発売されましたね。1勝2敗、2勝1敗という展開での選手の心境や周囲の様子がリアルに描かれていてドキドキしながら読みました。「浦安の間」の入口、履物がきれいに揃えられていて、机くんと肉まんくんが笑顔で送り出し、千早がそれに応えるシーンが印象的でした。
「どれだけ思えるか 自分が人の応援に足る選手であると 追い風を受け切って 近江の神様にここにいていいと言われるのは自分だと」
私はかるたに最も必要な力のひとつで、最強の力であり、誰でも身につけることが可能な力が「運を引き寄せる力」だと考えています。運は良い悪いではなく引き寄せるもの、言い換えれば神様を引き寄せる力だと思います。
近江の神様は、近江神宮に入る前から、普段からずっと見ていて、試合の最後の最後、本当に大事なところでほんのちょっとだけ勇気を与えてくれます。いつでも誰にでもというわけではなく、ここにいていいと認められた場合にだけ勇気を与えてくれるものだと経験からそう思います。一度や二度ではなく何度もくじけそうになった場面があり、それでも私が結果を残せた理由は、考えれば考えるほど近江の神様が近くにいてくれたからだと思います。自称ですが今まで近江の神様に一番助けてもらったのは私です。
大事なところで近江の神様を引き寄せるために私たちが出来ることと言えば、普段から真面目に練習して力をつけるだけでなく、立ち振る舞いが謙虚であるとか、人に優しくするとか、かるた以外の生活でも一生懸命である必要があると思います。試合までに”今まで精一杯がんばって生きてきた”と神様に堂々と言える状態(=自分に自信がある状態)でなければ神様はきっと現れてくれないでしょう。それどころか周囲の人からも本当の意味で応援してもらえないでしょう。都合の良い時にだけ神様や周りを頼っても力にはなってくれないということです。
それと、近江の神様が与えてくれるのは”勝ち星”ではなく”勇気”であるという点もポイントです。つまりその勇気を武器に勝ち切る実力は別に必要だということです。どんなに一生懸命にやってきたとしても、近江の神様が勇気を与えてくれたとしても勝敗は別です。それでも私は勝つことよりも、周りの人や神様から応援されるような存在でありたいなと思います。
さて、私は家族やかるた仲間からもらったお守りを着物の左袖、袂部分に入れて試合をしていました。お守りは通常返納するものですが、勇気をくれた近江の神様に感謝をしつつ、ずっと大切に持ち続けています。有難いことに毎年勝って溜まっていくので重くなってしまったのですが、みんなの想いと一緒に試合をしていました。近江の神様、本当にありがとうございました。
最後に、私は札を取るだけでなく、運気を引き寄せる手を持っています。手相はよく分かりませんが「ますかけ線(知能線と感情線が一つとなり、真っ直ぐ掌 を横切る線)」があります。つかんだ運は絶対に放さない大変縁起の良い手相で、天下取りの相とも呼ばれ 、勝負運が強く大きな成功をつかみやすいそうです。性格的には頑固な人が多いと言われているので当たっているなと信じきっています。