改めて、畳や札を大切にしよう

近江勧学館の畳の張替えのためのクラウドファンディングが早々に目標金額を達成しましたね。ちはやふる基金のみなさまの呼びかけと、それに応えた全国のかるた愛好者の方々は本当に素晴らしいと思います。より良い環境でかるたができることを、また多くの支援者によってそれが実現できることを、関係者は感謝しながら利用しないといけないですね。

勧学館ができたのが1997年ですから、初めて利用させていただいたのは大学1年の時。それ以来、名人戦で52試合、大学選手権なども合わせると100試合程勧学館で試合をさせていただきました。何度も宿泊させていただきました。本当に素晴らしい施設で、いつも気持ちよく迎えてくださる勧学館のみなさまにも感謝です。この呼びかけを見た時、改めて感謝の気持ちと協力したい気持ちになりました。

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そこでこの機に改めて声を大にして言いたいことは、

全国の選手のみなさん、無駄に畳をバンバン叩くのはやめましょう!

競技かるたで使用すれば通常使用に比べて畳が傷みやすいのは分かると思います。施設によっては畳が傷むことを理由に、競技かるたには貸してくれないところもあります。一振り一振りの積み重ねが畳に蓄積されていくからです。それは競技の性質上仕方のないことですが、一方で取りと関係のない無駄な一振りが畳を傷つけているということも言えます。全員がこれをやめることで、畳の張替えサイクルが少しは長くなるのではないでしょうか。畳城主となられる方も長く使ってくれることを望んでいるはずです。無駄に畳を叩くのは本当にやめましょう。

札も同様です。大石天狗堂のみなさまが心を込めて丁寧に作ってくださっています。たくさん練習して消耗することは喜んでいただけると思いますが、雑な扱いで傷つくことはあってはならないと思います。

BE・LOVE12月号「『競技かるた』のいろはを千早と学ぼう」にも掲載いただきましたが、私たちが競技かるたができるのは、関係者の協力があってこそです。感謝の気持ちを忘れずに取り組んでいきましょう!

※参考に掲載された元の記事を添付します。

※「札や畳を大切にしよう」

※今までは私が小さい頃から使っていた札を中心に練習してきましたが、さすがに限界なので新たにしました。大石天狗堂様ありがとうございました。大切に使います。

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